2007年5月12日土曜日

ウクライナIMとのレッスンについて(1)

前回の投稿で予告したとおり、ウクライナのIMにレッスンを受けてみました。

その前に、レッスンを受講した背景についてちょっと書くと、もともと私は個人レッスンについてかなり否定的な意見を持っていました。せっかくお金を払って、本に書いてあるのと同じことを教わるのではつまりませんし、そうかといってゲームを実際にマスターとやって「筋がいいぞ!その調子だ!」とお世辞を言われても、はたしてチェスの理解が深まることにつながるのかどうか、かなり疑問だと思ったからです。

しかし一方で、これまで数え切れないほどのマスターを生んできた「ソビエトチェス」のコーチ理論については興味がありました。ネット上のレッスンでその全てを学べるとはとても思いませんが、一端を覗けるなら、と考えたのがレッスン受講のきっかけです。

先生役のArtiom Tsepotanさん(何と発音するのでしょうか・・・)は、ウクライナ出身で、経歴を見ているとかなり早く(10代なかば)IMになっています。しかしその後なにか転機があったのか、トーナメントプレイヤーとしてのキャリアはそれ以上追求せず、大学に入って教育学を学び、レッスンプロになったということです。10年近くそれで生活しているわけですから、立派なベテランといえます。

旧ソ連出身で、チェスが強く、しかもレッスンの専門家である、と3拍子そろっているところが今回の受講の決め手になりました。

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